私はマーケティング勉強会の主催や
セミナー講師をやっていますので
個人経営者・起業家から集客や経営相談を受けることが良くあります。
その中で何度も思うことは・・・・
個人でサービスを提供する人は
「技術者・職人」思考になることが多い
ということです。
業種で言うとセラピスト、コーチ、カウンセラー、士業、治療家、料理人、美容師などです。
もちろん学習塾などのスクールビジネスで個人で経営されている方も含まれます。
その理由は塾生や保護者(クライアント)を満足させようと
日々、技術・サービスの向上に余念がないからです。
しかし、この考え方は「経営視点」で考えると
少しずれていることがわかります。
分かりやすい例として「サッカー選手」でお伝えしたいと思います。
サッカー選手は、日々、自分の技術を向上させ、日本代表として国際試合に出場したり、Jリーグの選手としてプレーをします。
ストライカーであれば、確実にゴールをゲットするためにゴールキックの精度を上げたり、シュート力やスピードの強化を行っています。
ディフィンダーであれば、当たり負けしないフィジカルを作ったり走り負けないスタミナの強化を行い試合に備えています。
つまり試合に出て活躍するために多くの練習を行いながら
技術を向上させているわけです。
でも監督はどうでしょうか?
監督は選手と同じように技術を磨くため、
同じように練習をしているでしょうか?
ご存じの通り監督はプレーヤーと同じようにシュート練習や走り込みは行いません。
たまに選手に付き合って練習に参加することはありますが、選手と同じ量の練習をすることはありません
当たり前ですよね。
監督のすることは
・年間どのようにして戦うか?
・いかにして今日の試合に勝つか?
・そのために誰を使うか?
に焦点がいっており、
どのような戦略を組み立てるかを考え行動しています。
お分かりになりますよね?
このことと「経営」はよく似ています。
経営者は現場の人と同じ作業はしません。
やることは
年間スケジュールを立て
どのように売り上げをあげていくか?
そのための戦略をどうするか?
を考えています。
個人で活躍するセラピストやコーチ、カウンセラー、士業、治療家、料理人、美容師、塾長、塾講師などは「個人事業主」で「経営者」です。
そのため「経営視点」は必要になるわけです。
つまり「選手兼監督」なわけですね。
しかし、
稼げていない塾長を見ると
「選手」としての意識が強くて
「監督」という視点が少なかったりします。
もっとはっきり言ってしまうと無かったりします。
もし、あなたが今よりも収入を増やしていきたいと考えているなら
「監督」という視点を取り入れて下さい。
いつまでもプレーヤー視点だと技術ばかりに焦点が行きますよ。
今日のまとめは一番下にあります。