前回、入会されない理由について、2つの理由をお伝えさせていただきました。
今回は、最後の一つである理由についてお伝えしていきます。
▼あなたの学習塾から離れていく理由その3
「人は忘れやすい生き物だということ」
前回、飲食店の話をしたので、ひとつ質問をしてみたいのですが、突然ですが塾長、あなたは、1週間前の夕飯を覚えていますか?
「何時ごろ食べていましたか?」
「どこで食べていましたか?」
「誰と食べていましたか?」
「何を食べていましたか?」
具
体的に思い出せたでしょうか?
1週間だと、覚えておられる方は皆無に等しいと思います。
では、少し質問を変えてみましょう。
「3日前の夕飯を覚えていますか?」
これだといかがでしょうか?
「・・・・・・・・・・・・・。」
私たちは、たった3日前のことでも、結構忘れるものです。
人は時間がたてばたつほど、感情を伴わないようなものほど、記憶から忘れるようにできています。では、1回利用した学習塾はというと、どうなると思いますか?
おそらく学習塾で授業を提供した人は、時間をかけて的確な授業をし、帰宅の際には「ありがとうございました。」と、笑顔で帰っていかれた姿を見ていると、忘れるはずがない!と思っていることでしょう。
しかし、あなたも今までに、多くのお店に足を運んでいると思いますが、1回だけ利用したお店をどこまで思い出すことができるでしょうか?
例えば「焼肉屋」を思い出してみてください。
家族で行く近所の焼肉屋もあれば、
学生時代に行った焼肉屋もあることでしょう。
送迎会や歓迎会などで利用したところもあれば、
旅行などの外出先での焼肉屋もあったかと思います。
その中で、ここのお肉おいしい!と感動したところもあったかと思いますが、そのお店の名前や連絡先などを覚えているでしょうか?
なんとなく浮かぶけど、明確に出てこなければ、そのお店には1回きりで、2回、3回と足を運んでいないのではないでしょうか。
ここにエビングハウスの忘却曲線というものがあります。
※塾の先生には釈迦に説法ですが念のため
これは、学習による覚えたことを、「どれだけ記憶にとどめておくことができるか?」を、検証したデータなのですが、人は1週間もすれば、覚えたことの74%は忘れてしまうのです。
どれだけ生徒さんさんが、あなたの授業に感動し、笑顔で帰ったとしても1週間もすれば「あなたのこと」は、ほとんど忘れてしまっているのです。
これが2ヶ月、3ヶ月、半年ともなると、もうほとんど記憶に残っていないので、次に生徒さんが来るであろう頃には、他の塾へと流れている可能性があります。
人は、時間がたてばたつほど忘れてしまうし、その結果「記憶にないものは選ばれない」ことを覚えておいて下さい。
特に忙しい日常を過ごしている都市部では顕著ですよ!
●まとめ
新規さんが入会してくれない理由は大きく3つある。
「浮気、属性違い、そして忘却。」