学習塾の経営や集客に関して驚いてしまうことが「そもそも何をどうしたらいいのかも分からない」ということがあります。
学習塾で働く人は指導技術を習得し、向上する必要があります。
そのため研修などでは、指導技術の習得と指導の方法を主体とした教育をしますが、経営や集客に関してほとんど学ぶ機会がありません。
これは「士業」と言われる方も同じです。
行政書士や社労士、税理士等も、法律を勉強して資格を取得しますが、経営や集客に関して学ぶことがないので、営業の方法やクライアントの獲得に頭を悩ませており、専門誌などで見た年収と現実の収入に大きな隔たりがあります。
このような現状では、いつまでたっても売上が伸びていくこともなく、ただ生徒・保護者任せ・消費者任せの「会社経営」になってしまっています。
売上を上げたいのであれば、自らが考えて行動しなければなりません。そのためには、行動するためのデータを理解する必要があります。
▼経営を軌道に乗せるには、既存顧客からの集客を!
ここ数年(数ヶ月)の新会員の来塾データをグラフにし、過去の年間売上(月間売上)を見て、何月が閑散期(新入塾生の数が落ち込む月)であるのか、閑散期にどの程度の落ち込みがあるのか?について把握しましょう。
例えば一年間の売上推移をグラフにします。
一例ではありますが、例えば2月・3月・11月が閑散期にあたり[売上の底上げ]をしなければならないポイントがあったとします。
この時期は新規の生徒・保護者を獲得することに意識を向けるのではなく、一度体験に来たけれど入塾しなかったという既存の生徒・保護者に対して、アプローチをしていく方がはるかに集客がしやすいです。
この理由は後ほど詳しく説明をしますが、市場の動きが鈍っているときに、無理に新規を追いかけようとしても、いい結果は出にくい傾向にあるからです。
それよりもなるべくコストをかけない範囲で、接触頻度を高めた既存の生徒・保護者からの集客を狙った方が、売上は立てやすく高収益型の経営ができるのです。
ライバル学習塾が何もしないこの時期に、一緒になって何もしないというのは「経営者」としては失格と言わざるを得ません。
確かに予算の少ない学習塾では、リスクを感じることもあるかもしれませんが、この時期をチャンスととらえ、まずは既存の生徒・保護者に連絡をとることから始めてみて下さい。
生徒・保護者はあなたからの連絡を、今か今かと待っていますよ。
●まとめ
データはあなたの学習塾を繁盛させる第一歩!